「なむ」の来歴

韓国文学の翻訳者(ノーベル文学賞受賞者のハン・ガンさんの著書も翻訳)、斎藤真理子さんのエッセイ。引っ越しにあたり、本を処分するために古本屋のおじいさんにきてもらって交わす会話。「『本って、本当に重いですよね』私が言うと おじいさんが答えた。『さようでございますもともと木でございますからね』」(第一章「プラタナス」より)という印象的な文章から始まる、主として読書にまつわるエッセイ。本というのは樹木と同じく深く豊かな来歴を携え、人の心を様々な形で大きく広げ豊かにする存在なのだということを感じさせる作品だった。

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